若ハゲって治るの?若ハゲの原因を知って改善!若ハゲ防止まとめ

若ハゲって治るの?若ハゲの原因を知って改善!若ハゲ防止まとめ

そもそも「若ハゲ」って何?

30歳を過ぎると「額が後退してきた」「頭頂部の髪の毛がさみしくなってきた」と感じる方は少なくありません。実際、よく耳にするAGA(男性型脱毛症)は30~40代からよく起こる病気であり、日本人男性の5人に1人が薄毛や抜け毛などに悩んでいるとも言われています。

一方で、30歳以下の10代、20代の若者の中にも抜け毛や薄毛などで悩んでいる方が多くいます。これが、いわゆる「若ハゲ」です。若ハゲは「若年性脱毛症」とも呼ばれており、30歳以下に起こる脱毛症のことを指します。なお、30歳以上に起こる脱毛症は、「壮年性脱毛症」と呼ばれ、若ハゲとは区別されています。

これって若ハゲ?若ハゲのリスク度チェック

以下の項目は、若ハゲを発症している方に多い特徴です。あてはまる項目が多いほど、若ハゲを発症するリスクが高いことになります。逆にすべての質問が「NO」であった人は、若ハゲが発症するリスクがほとんどないと言えるでしょう。

  • 母方の祖父(母親の父親)は薄毛ですか?
  • 抜け毛は細いですか?
  • 抜け毛は短いですか?
  • 人間関係や恋愛、仕事などの悩みをお持ちですか?
  • ストレスをため込みやすいですか?
  • 血圧は高めですか?
  • タバコを吸っていますか?
  • コンビニ弁当や外食が多いですか?
  • 昼夜逆転など不規則な生活を送っていますか?
  • 髪の毛を染めたり、パーマをかけたりしていますか?

若ハゲの症状について

若ハゲの症状の現れ方は人それぞれ異なりますが、額の生え際や前頭部、頭頂部の抜け毛から起こることが多く「U型」「M型」「O型」といった種類が存在します。

U型

頭の上から見ると残る髪の毛が、アルファベットのU字に見えるため「U型」と呼ばれます。
髪の抜け始めは生え際中央からで、生え際が徐々に後退して頭頂部まで広がり、薄毛が進行します。最終的には、後頭部と側頭部の髪の毛のみ残ることが特徴で、日本人のAGA症状において最も多くみられるパターンです。生え際をチェックして額の両サイドより中央部の方が後退していたら、U型の若ハゲである可能性があります。

M型

頭の上から見ると前頭部の髪が残っているラインが、アルファベットのM字に見えることから、「M型」と呼ばれます。
髪の抜け始めは前頭部の左右からで、生え際が徐々に後退し、頭頂部にかけてM字型に進行することが特徴です。最終的にはU型同様、後頭部と側頭部の髪の毛のみ残ります。生え際をチェックして、額の中央部分より両サイドの方が後退していたら、M型の若ハゲである可能性があります。

O型

頭の上から見ると頭頂部がアルファベットのO字のように円形に薄くなっていることから「O型」と呼ばれます。
髪の抜け始めは頭頂部からで、徐々に前頭部にかけて薄毛が進行し、最終的に後頭部と側頭部の髪の毛のみ残ります。O型は正面から見ても気づきにくいため、合わせ鏡をして若ハゲチェックをしましょう。

なぜハゲてしまうのか?若ハゲの原因

若ハゲになる原因はさまざまですが、特に多いのが「AGA(エージーエー)」です。AGAは、思春期以降、男性ホルモンが活発に分泌されることで起こります。

AGAとは

AGA(エージーエー)はAndrogenetic Alopeciaの略であり、「男性型脱毛症」のことです。AGAにかかっている日本人は1,000万人を超えると言われています。AGAは30~40歳代の成人男性に多くみられますが、10代20代の若い男性に発症することもある症状です。
AGAの原因はまだ明確に解明されていませんが、遺伝や男性ホルモンの影響、食事・生活習慣、ストレスなどが原因であると言われています。特に遺伝については、AGAは母方から遺伝されることが分かっており、母方の祖父(母親の父親)が薄毛である場合、薄毛の遺伝子が受け継がれている可能性があります。

AGAは、男性ホルモンの影響を深く受けていると言われており、AGAの方の脱毛している箇所には男性ホルモンの一種である「DHT(ジヒドロテストステロン)」が高濃度にみられることが分かっています。DHTには毛髪の成長を止めて脱毛を促進させる作用があり、髪の成長を妨げて毛が抜け落ちてしまうのです。

また、AGA以外にも以下の原因などにより若ハゲは起こります。

頭皮トラブル

頭皮に合わないシャンプーの利用や誤ったシャンプー方法、紫外線、カラーリングなどで頭皮に負担をかけることも若ハゲの原因の1つです。頭皮トラブルにより、髪の毛が抜けてしまったり健康な髪の毛が生えてこなくなったりすることがあります。

栄養不足

髪の毛も体と同じように、食事からの栄養を元に作られています。しかし、髪は命に直接かかわるものではありません。そのため、栄養が十分に摂れていないと頭皮に行き渡らなくなり、健康な髪が生えてこなかったり抜けやすく細い毛が生えてきたりと、髪の成長に悪い影響を与えてしまうのです。また、過度なダイエットや偏った食事も若ハゲのリスクを高めます。

血行不良

頭皮の毛細血管を流れる血液を介して栄養が送られ、髪の毛は作られています。血行不良になると頭皮に栄養が行き届かなくなり、健全な髪の毛の成長を妨げることにつながります。

頭皮の病気

円形脱毛症をはじめとするさまざまな病気によって、若ハゲになってしまうことがあります。

円形脱毛症

円形脱毛症は、楕円形や円形に髪の毛が抜ける脱毛症のことです。ストレスの影響を大きく受けると言われており、若い方でも円形脱毛症になることがあります。

粃糠(ひこう)性脱毛症

粃糠(ひこう)性脱毛症は、毛穴が多量のフケでふさがれることで細菌が繁殖し、毛根が炎症することで起こる脱毛症です。皮脂で汚れた不衛生な頭皮や、体質に合わないシャンプーや整髪料、シャンプーの洗い残しが原因で粃糠(ひこう)性脱毛症になります。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、カビの一種であるマラセチア菌が増殖して起こる脱毛症です。マラセチア菌は人間の皮膚に常駐していますが、頭髪で皮脂が過剰分泌している状態だと脂漏性脱毛症を引き起こしやすくなります。

機械性脱毛症

機械性脱毛症は、物理的な強い刺激が加わることで起こる脱毛症です。サイズの合っていない帽子やヘルメットの長時間着用などが機械性脱毛症の原因になります。

抜毛症(トリコチロマニア)

抜毛症(トリコチロマニア)は、髪の毛などの体毛を自分で引き抜くことで起こる脱毛症です。女性や子供によくみられ、ストレスなど精神的なことが原因で抜毛癖がつくと言われています。

薬剤による脱毛

癌や肝炎の治療過程で投与される薬剤の副作用によって、髪の毛が薄くなります。

若ハゲは治るの?

若ハゲは「若いからすぐ治る」という意見もあれば「年齢に関係なく治りにくい」という意見もあり、どちらが正しいのか明確なことはまだ分かっていません。

ただ、若ハゲかなと感じたらそのまま放置せず、早めに対処をすることが重要です。なぜなら、若ハゲは食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、不眠などにより頭皮環境が悪化することで起こる場合もあり、頭皮環境を健やかに保つことで改善が期待できるからです。
また、長期間頭皮環境が良くない状態が続けば、頭皮の奥にある毛根にもダメージを与え、若ハゲがさらに進行してしまう可能性もあります。若ハゲに対して今できることをしっかり行い、さらなる進行を防ぎましょう。

若ハゲの対策

以下は、若ハゲに有効だと言われている対策です。抜け毛や薄毛が気になるなら、早めに若ハゲ対策を始めましょう。

規則正しい生活

髪の毛が成長する時間帯は、睡眠時、特に副交感神経が活発になる午後10時から午前2時の間だと言われています。その時間にきちんと休息をとっていないと、髪の毛の成長を妨げてしまいます。昼夜逆転など不規則な生活を送っている場合は、生活習慣を見直し、早寝早起きをして規則正しく過ごすことを心掛けましょう。

バランスのとれた食事

食生活を見直し、頭皮にも栄養が行き渡るようにバランスのとれた食事を摂りましょう。特にタンパク質や亜鉛、ビタミン類、ミネラル類などは健やかな髪を育てるために欠かせない栄養素です。意識して摂るようにしましょう。また、すべての栄養素を食事で摂取するのが難しい場合は、サプリメントなどを利用するのも1つの方法です。

ストレスケア

人間はストレスを感じると体がこわばり血管が収縮して、血行不良になりやすくなります。血行不良になると頭皮に栄養が行き届かなくなり、健全な髪の毛の成長を妨げることにもつながります。「ストレスがたまっているな」「最近疲れているな」と感じたら、意識的に休息を取りましょう。ストレスをためない生活を送ることが大切です。

ヘアケア対策

髪の毛が生える頭皮は、デリケートで傷付きやすい場所。間違ったヘアケア方法では頭皮にダメージを与え、薄毛を進行させてしまう恐れがあります。また、頭皮の血流が悪ければ十分に栄養が行き届かず、髪を育てることは難しくなります。これらを改善するために、以下のヘアケア対策をご紹介します。

血行促進 -頭皮マッサージ-

マッサージのポイントは「頭皮だけでなく首周りのマッサージもすること」。首の頸動脈付近は血流停滞が起こりやすく、それが原因で頭部へ十分に血液が届かないことがあります。頭皮をマッサージするだけでなく、首の頸動脈の血流を促すマッサージも取り入れてみましょう。

まずは、頸動脈周囲のマッサージから。耳の後ろに親指を当て、顔の輪郭をなぞるように顎の下へ向かってマッサージします。その後、頭皮全体を指の腹でやさしく押すようにマッサージしてください。爪を立ててしまうと頭皮を傷付ける恐れがあるため、注意しましょう。

毛穴洗浄 -シャンプー

正しいシャンプー方法のポイントは、「頭皮を指の腹でやさしくマッサージするように洗うこと」です。シャンプー剤をよく泡立てて、泡を頭皮に付けて指の腹でマッサージするように地肌を洗います。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になりますので念入りに。頭皮への刺激が少ないシャンプーを使用したり、定期的に美容院やエステサロンのヘッドスパを利用したりするのもおすすめです。

育毛剤

育毛剤とは、すでに生えている髪の毛が脱毛するのを防ぎ、抜けてしまった髪の毛が生えてくるように頭皮環境を整えるために使用するものです。洗髪後の頭皮に育毛剤を付けてやさしくマッサージしてなじませます。薄毛が気になってきた方や今後薄毛が進行するのを心配されている方が使用します。

また、発毛剤は毛が抜けて生えてこない部分に再び毛が生えるようにするための成分が配合されています。育毛剤は脱毛予防、発毛促進の効果に限られますが、発毛剤には毛が生える効果が認められており、若ハゲ改善効果においては育毛剤より優れていると言えます。若ハゲを深刻に悩んでいる方や薄毛がすでに進行している方におすすめです。

薄毛治療

食生活や生活習慣の改善、ヘアケア対策、育毛剤で若ハゲが改善する場合などもありますが、若ハゲ対策をしても思うような結果が出ないこともあります。そのような場合には、本格的な薄毛治療を検討することをおすすめします。特に若ハゲの原因が「男性ホルモンの影響」である場合、薬剤を使った治療や外科的処置などが効果を発揮することがあります。

薬剤を使った治療

薬剤を使った治療は、発毛や育毛を促す治療薬を服用する方法、あるいは外用薬を頭皮に塗布する方法があります。内服薬の「プロペシア」と外用薬の「ミノキシジル」が代表的な治療薬です。プロペシアは、フィナステリドという成分がAGAの原因と言われる男性ホルモンの一種「DHT」の働きを抑制します。一方のミノキシジルは、頭皮の血行を整え、毛母細胞に良い刺激を与えることで発毛を促す効果があります。いずれの薬剤を使用するにも医師の処方が必要です。

外科的処置

「メソセラピー療法」や「HARG療法」と呼ばれる外科処置があります。これらは、発毛を促す薬剤や毛を育てる成長因子などを頭皮に直接注入する治療方法です。頭皮へ直接薬剤を注入することで、効果的に発毛を実現することができます。

植毛

あらゆる若ハゲ対策を施しても発毛・育毛が困難である場合には、自毛植毛という選択肢もあります。自毛植毛とは文字通り「自分の毛を植える」治療のことであり、まだ髪の毛がある部分から毛根ごと皮膚を採取して毛のない部分に移植します。自分の毛母細胞を利用するため拒絶反応が起こりにくく、定着しやすいことが特徴です。

若ハゲは、何もしなければ改善することもありません。
若ハゲを改善するには上記のような対策を取っていくことが重要です。若ハゲが気になる方や将来薄毛がより進行するのではないかと悩んでいる方は、今すぐ若ハゲ対策を実践しましょう。
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