体には多数のツボがあり、ツボを押すことにより刺激が脳に伝えられ、血流の改善、内臓機能の正常化、免疫力アップ等の効果があると言われています。
頭皮には、発毛や育毛効果が期待できるツボがあるため、薄毛に悩んでいる方はぜひ頭皮のツボ押しを試してみましょう。
ツボ押しは肩こりや頭痛、冷え性や便秘など、体のさまざまな不調の改善に有用だと言われています。
まずは、頭皮のツボを刺激することが発毛や育毛に良いとされる理由についてご紹介します。
頭皮の血行を促進する
血行が悪くなり頭皮の血流が滞ると、毛根への栄養が不足しがちになり、薄毛の原因になると言われています。ツボ押しによって頭皮を刺激することで、血行の改善が期待できます。
疲労回復・ストレスの解消
強いストレスは自律神経を乱すため、全身の血行不良を引き起こします。ツボ押しの心地良い刺激は、血流改善とともに疲労回復やストレス解消にもつながると考えられます。
道具なしで気軽にできる
頭皮マッサージや頭皮クレンジングには専用ブラシやオイルが必要です。しかし、頭皮のツボ押しは道具や溶剤が要らないため、いつでも気軽に行うことができます。
いつでも気軽にできることが頭皮のツボ押しの良い点です。仕事の合間に行えばリフレッシュにもなりそうですね。発毛や育毛に良い影響があるとされ、抜け毛予防にもつながると言われるツボを5つご紹介します。
百会(ひゃくえ)
頭頂部のほぼ真ん中、左右の耳を結んだ線と鼻から上にたどった線が交差する位置にあり、自律神経の乱れに効果があるとされるツボです。あらゆる不調に効果が期待できることから、頭のツボの中心、万能のツボと呼ばれることもあります。
ひじを開いて中指を重ねて押すと効率よく力を加えることができます。慣れないと力が入れにくいため、場所が確認できたら頭の角度を調整してみましょう。
玉沈(ぎょくちん)
後頭部の骨が出っ張っている部分(外後頭隆起)から左右に指2本分離れたところにあるツボです。頭の血行を促す効果があるとされています。血行の改善により頭痛や精神的ストレスへの良い影響も考えられるでしょう。
角孫(かくそん)
耳の付け根の上あたりにあるツボで、口を開いたり閉じたりした際にくぼむ部分です。硬くこわばった頭皮やうなじ、目や耳の疲れに効果的とされています。
風地(ふうち)
後ろ髪の生え際にあるくぼみから、指1本分外側にある左右2カ所のツボです。自律神経や血行促進に関係するツボで、肩こりや頭痛、目の疲れなども解消すると言われます。
ツボを刺激する際は、手を開き親指で指圧すると良いでしょう。親指以外の4本の指で頭を支えるようにすると安定感が出て押しやすくなります。気持ちの良い強さで軽く刺激を与えるようにしてください。
頭維(ずい)
額の両脇、生え際付近のツボで、目の疲れや薄毛、特に生え際の後退に効果があるとされています。
頭皮のツボをより効果的に指圧するポイントや注意点を挙げます。
・呼吸を意識する
ツボ押しを行うときは呼吸を意識し、リラックスしながらゆっくり行うことがポイントです。基本は「押すとき=息を吐く」「力を抜くとき=息を吐く」です。
・気持ち良さを重視する
大体のツボの場所を覚えたら、正確な位置にこだわらずその付近の気持ち良い部分を押す感覚で指圧してみましょう。
頭全体にツボがあるため、額の生え際の中心から頭頂部まで、こめかみ上から側頭部を通って頭頂部まで、など、なぞるようにマッサージしながら押しても良いでしょう。「気持ち良く続けられるか」がポイントです。
・押し過ぎ、刺激し過ぎに注意
あくまで「気持ち良い」と感じることが大切です。あまりにも長い時間を掛けたり強く押し過ぎたりすると、体調が悪くなったり頭皮に負担がかかったりします。
また先端がとがったものでチクチクと刺激することは、頭皮を傷つけてしまうので禁物です。
頭皮のツボ押しは、精神的にもリラックスしている入浴後に行うのがおすすめです。
頭皮も清潔で柔らかくなっているため、他の頭皮ケアとあわせて行いましょう。
ただし、強過ぎたり長過ぎたりすると逆効果です。あくまで日々のケアの補助としてツボ押しを活用してみてください。